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今の値上げの理由についてざっくりまとめてみた

 

今回は、今年の値上げはなぜ際立って見えるのか

構造を理解するためにまとめてみました。

 

流れ、構造、理由がわかれば

個人の手立てが強化されると思います。

 

参考のため各社より記事引用をしておりますが

元記事の論調には投稿主の賛否はございませんのでご了承ください。

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Contents

値上げが起きている理由 

 

値上げ自体は以前からジリジリと始まっていましたが

これはコストプッシュ型というもので

仕入れる原料が高くなることで起きています。

 

日本の国内では、ほぼ誰も得をしていない状態です。

 

エネルギーを含む原料を輸入するためにお金がかかっている状態のため

国内でおおきく利益をあげている関連先は、

投資関連などを除きほぼないのが現状です。

 

原料を輸入する時に支払ったお金は

GDP(国内総生産)にはカウントされないので

お金は多くかかるのに生産力は上がっていないということになっています。

 

今の段階では仕入や製造にかかったコストは企業努力でなんとか吸収され

小売価格にはわずかに乗せられている程度にしか見えませんが

これが目に見えて小売価格に乗せられるのも時間の問題です。

 

以下はロイター5月2日の記事です 

 

[東京 2日 ロイター]

日銀は4月27―28日に開催した金融政策決定会合で、

金融政策の現状維持を賛成多数で決定。

展望リポートでは、エネルギー価格の大幅上昇を反映して

2022年度の消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)の

政策委員見通しの中央値が

前回1月の前年度比プラス1.1%からプラス1.9%に大幅に引き上げられた。

 

展望リポートでは、原材料コストの上昇について、

エネルギーや食料品を中心に消費者物価に転嫁されていくと指摘。

 

特にロシアのウクライナ侵攻後は

「エネルギー、食料品、非鉄金属といった輸入原材料のコストが

一段と大きく上昇しているほか、

食料品については、最終需要段階での転嫁ペースも

速まりつつあるようにうかがわれる」とした。

 

食料品については、穀物価格高騰で

「食料品のコスト上昇圧力は当面高水準が続く可能性が高く、

ラグを伴いつつ消費者段階に転嫁されていく」と分析。

 

「いったん値上げ局面に入ると、

価格上昇が加速しやすいという特徴がある点に留意が必要だ」と指摘した。

 

引用ここまで

食料品、値上げ始まると加速するリスクに要注意=日銀展望全文 | Reuters

 

今の値上げは

昨年までの各地の天候不良による不作や

例のパンデミックの制限措置での工場や倉庫の操業停止、

トラック運送の遅延、コンテナ輸送の停滞悪化などが長引いたことによる

物流の滞りなどの要因が

積み重なってきているものです。

 

こういった要因は海外で起こっていることもあり

直後には日本にいると際立って目に見えづらいので

「何も変化などないだろう」と呑気に過ごしていると

いつの間にか大変なことに巻き込まれる可能性が高いと考えています。

 

世界の出来事の影響はタイムラグがある 

 

今現在、世界で起きていることの影響はタイムラグがあり

しばらく後に日本にやってきます。

 

具体的にはどんなものが予想されるでしょうか。

 

ユーラシア大陸の例の地域では

情勢の影響で今春の小麦作付が減少すると見こまれています。

 

ということは作付けできなかった分は当然作物は実らず

この秋の収穫はできませんから

今まで必要としていた人達の間で

更なる取り合いになるのは目に見えます。

 

そして、今まで比較的豊作であった地域も

これから天候不良が予想され、不作が見込まれるそうで

輸出制限を検討するというニュースが

数日前に飛び込んできています。

 

5月4日 ブルームバーグから

 

インドが小麦輸出の制限を検討している。

 

深刻な熱波で農作物の生育が打撃を被ったことが理由。

ウクライナでの戦争で食品価格が高騰し、

ひっ迫している世界の供給がさらに悪化しそうだ。

 

  インドでは3月に観測史上最高の暑さを記録し、

小麦の収穫量見通しに影響が出ている。

 

インド政府は今期の小麦生産を過去最高の1億1100万トンと予測していたが、

1億500万トンに下方修正したことを食料省が4日、明らかにした。

 

  非公開情報を話しているとして匿名を条件に述べた関係者によれば、

国内供給を保護するため政府高官らは小麦輸出の制限を協議しており、

モディ首相に輸出制限を勧告する見通しだ。最終的に首相が判断する。

インドが小麦輸出制限を検討、熱波で生育に打撃-国内供給を優先か - Bloomberg

引用ここまで

 

小麦に限らず足りなくなったものは

他の地域や代わりのもので補おうとしますから

当然取り合いになり、値段が高騰するのもよく分かる話です。

 

日本にはお米があるのだから

伝統的な主食に戻れば良いという声も聞こえてきそうですが、

そもそも日本は長い時間をかけて減反の方向に推し進めてきたので

農家さん自体が少なくなっています。

 

長い時間かけて習慣づけられた

輸入原料を中心にした食品供給ルートが

国内にがっちり根を下ろしているので

そうそう急に仕組みを変えられるものではありませんし、

仮に急に変わったとて受け入れることが難しそうです。

 

そして、今まで手に入っていた穀類が手に入らなくなれば

ようやくそこで米に目が向けられるようになると思いますが

報道が流れ目が向けられたとたん

市場から速攻で消えるかもしれません。

 

ちなみに政府の備蓄米という存在も私は忘れてはいませんが 

放出の条件、放出量などは民間が思っているほど

ゆるくなければ多くもないと考えておいた方が

身のためだと考えています。

 

自分で予想を立てて準備する

 

どうすればよいのか決定打が見当たらないのが現状です。

そうなると、自助努力が一番の柱になってきます。

 

やはりいつも行き着く結論は一緒になりますが

ことが起こる前から備えをしっかりしていくべきだと思います。

 

目に見える変化が起こり始めた時は、すでに打つ手がほぼないのです。

 

「起こらないかもしれないからやらない」のではなく

「目に見えないうちから備えをする」というのが

今やるべきことだと思っています。 

 

タイムラグのある今こそが用意をするチャンスではないでしょうか。

 

自分で情報を集め、予想を立てて

その上で備えをしていくことが

今後の値上げに対応できるひとまずの手立てだと思います。 

 

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